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「君は若い。祈りを捧げたことはあるか」
「どうでしょうか。宗教的な意味合いでは恐らくありません」
「祈ってみることだ。主はいつ何時でも君の近くに存在する」
「命について、再度お訊きしたい」
「続けなさい」
「人は命を粗末にしています。日常生活を営む上で、無限の命を踏み台にしている。文明とは、そうでしょう」
「その通りだ」
「では文明社会は罪深いものでしょうか」
「罪深いともいえるし、そうでないとも言える」
「仰る意味がよくわかりません」
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