初夏

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死を。 大きいほうの子ども(小学校中学年くらい)が言った。 小さいほうの子ども(小学校低学年くらい)も真剣な様子で緩やかに流れる用水路を覗き込んでいる。 僕は驚いて、一緒に用水路を覗き込んだ。 小指くらいの大きさの半透明な(恐らく)ザリガニが横たわっていた。 それは、腐乱死体だった。 泥にまみれ、草や小枝などの漂流物がへばりつき、グロテスクな塊をなしていた。
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