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みんなが各界のゲートの前に立ち、魔力を流すと、それぞれの界の色に輝き、必要な荷物から吸い込まれていき、ニコルやエマ。エールラにお別れを言って、ルーカスと結月にも必ず帰ってくると約束してもらう。
「じゃあ、ちょっと留守にする」
「俺もだ」
二人と2匹がが光に包まれて姿が消えていくのを見ながら、「行ってらっしゃい」と笑顔で送る。
笑顔になっていたかはわからないが、涙をこらえることは出来ず、光が消えるまでずっとゲートの前に立っていた。
「奏太様……」
「ノアも、田中さんもいてくれるから……俺、大丈夫だよ」
それから月日は流れ50年。
あえて見た目は変えず、何度か書類を作り直しながら、一族経営として天満堂を大きくし、懐かしい思い出とともにノアと穏やかな生活を送る。
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