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しばらくして、トイレと言ってルーカスが出ていき、またファンファーレが鳴る。
今度はなんだ?と思ってみたら、ルーカスとエールラが花嫁衣裳を着て階段を上ってくる。
「はぁ?どうなってるの?」
「姉さん……」
既にノアは限界だったようで、今にも倒れそうだった。
「大丈夫?」
「なわけないでしょう! いつの間に……」
「でも見て。幸せそうだよ?」
「そ、それはそうですが……一言言ってくれても」
すれ違いざま、「そういう事だ」とルーカスがエールラをエスコートして司祭の前まで行く。
滞りなく式は終わり、待合室でノアが両親に説明され、一人でまだ受け入れられないと頭を抱えていると、天王と魔王が説明を始めてくれる。
「だめ、理解不能だよ?いきなり過ぎでしょ?」
「とはいってもなぁ、女王が伴侶を持たないのも行かんのじゃ。ルーカスも周りを認めさせるのにかなり時間がかかってな。伴侶以外の側室は持たないと署名までしたそうじゃ」
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