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その後しばらくしてからエマとクレアが部屋に来て、みんなに抱っこされるも、泣くこともなく、田中に抱っこされるとなぜか「キャッキャッ」と喜んでいるようにも見える。
「きっと抱き方がうまいんだよ」
「三人も孫がいれば、抱くのは何とか。ですが、このお子は体がしっかりしているので、大きくなったら何か運動をさせるといいかもしれませんなぁ」
「女の子だよ?」
「ダンサーとかか?」
「だ、ダメです。この子は魔王様が城で働けるようにと教育もしてくださると言ってましたので、のびのびと育てたいと……」
「あのクソ親父、絶対に気に入ったパターンだな。読み書きやマナーが覚えられるのはいいが、小さいうちは親父の事だからじいちゃんとか呼ばせるぞ?」
「既に、じいじとご自分で……」
ルーカスが溜息をつき、今日のことをみんなに聞くが、外の大階段に絨毯が敷かれ準備されているとしか情報が入ってこない。
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