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「あのルーカスさんが!?ニコルさん知ってたの?」
「私も昨日聞きまして……ついにボケたかと思ったくらいです」
「多分それが普通の反応だよね。結月さんは女王だから仕方ないとしても、合同で式って……」
「儂らもおどろいておるが、各界がこれで良い関係を保ってあることは民にもわかるじゃろうて。これから天界と魔界と二日にわたってパレードがある。奏太は無理にとは言わんが……」
「行くよ。それも王子の務めなんでしょ?」
「そうじゃ。だいぶと分かってきたの」
「本は読んだから。ノアは……まだ放心してるか……」
「仕方なかろう?言ったらきっと反対するか気絶するかじゃ」
「あんなに放心してるの始めてみたよ。大丈夫かな?」
そんな話をしていると二組の新郎新婦に、家族が入ってきて、挨拶をする。
「突然で申し訳なかったが、そういう事になった」
「お、おめでとう?」
「普通にいえんのか!」
「ユーリさんが大変そうだなぁって思ったらなんだか……」
「お話をいただいた時は、驚きはしましたが、長いお付き合いですから性格はよくわかってますし。特に問題はありませんよ?」
「いや、愛だよ愛!」
「俺たちはラブラブだぞ?」
「知ってる!ノアがまだ放心してるからなんとかしてきて」
「ノア?」
「姉さん。けけけけけ、結婚。お、めで、とう」
「今日から義兄弟だな」
「ルーカス様!姉、姉さんを必ず幸せにしてください。側室ができたら私がその首貰い受けますから!」
「もう、ノアったら!父さんと同じこと言うんだから。だから筋肉バカはダメなのよ。残りはあなただけよ?」
「私は奏太様にいつまでも尽くしますので」
「その王子も本来ならもう婚約者がいてもおかしくないって言ってるの」
「そそそそそ、そんな……」
風に当たってきます。と出ていったが、何だか心配だったので追いかける。
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