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ピコピコピコーン!
と、自動ドアが開く度になる音とともに、「いらっしゃいませー!」と元気に接客をする。
「1258円になります」とお金をもらってお釣りを渡す。
「ありがとうございましたー」
新しい店舗を手伝いながら、ふぅ、っと一息つくために店先に出る。
「ムー、お疲れ様。中入ろうか……」
「奏太君暑いよー!」
「すぐ冷たいのあげるから。おいで」
裏から入って、ムーに冷たいお水をあげて弁当を広げる。
帰ってきてからの日々は、新店舗がいくつかオープンしたので、毎日何軒か回りながら接客もし、店舗ごとのデータをとっていくというものだった。
もちろんニコルとノア、ルーカスはオバサマ軍団という強力なファンがいるので、行くだけでイベントになってしまう。
なので、会社をルーカス達に任せ、ノアは裏仕事をしてもらって、ムーは看板犬。自分は接客と言った形で毎日が過ぎていく。
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