xxx

10/10
前へ
/10ページ
次へ
 この件がきっかけで私は不登校になりました。  あの日から地下鉄に乗れなくて、登校することが出来なくなってしまったのです。  心配した親は、私を田舎の祖父母の家に預けることにしました。  そして今日から、この町で新しく学校に通うことになりました。 「まぁ、転校生ってことで分からないことも多いと思うから、みんなちゃんと教えてあげるように」  黒板の前で新しい担任の先生が私を紹介してくれた。 「はい、みんな静かに。じゃあ転校生の方から挨拶」 「初めまして。 まだまだこの町での生活にも慣れていませんが、みなさんと楽しい学校生活を送りたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。」  そう言って私は、みんなの前で頭を下げて、スカートの裾を掴んで、思いっきり持ち上げた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加