272人が本棚に入れています
本棚に追加
濃厚なキス。
好きでもない相手に触れられるだけでも鳥肌が立つ。
若もこんな気持ちだったと思い知る。
自分を守るためだけに嫌でも嫌いな女を抱かなければならなかった。
すべては何も知らずに守られていた。
若は組に利用されないようにと身を楯にして庇ってくれてた。
「あなたが役に立たないのなら、奏を呼び直すだけだわ。役立たずは嫌いなの」
鼻を鳴らして奏を苦しめる女。
こんな女若には相応しくない。
絡めてくる腕を思い切り引き離し、逆に手首をつかみベッドへと押し倒した。
「わたしでは不満ですか?十分に貴女のお役に立ってみせますよ」
シャツのボタンを外し彼女の耳に囁く。
押し倒したまま力を込めた。
若の受けた苦しみを思えばこんなの何でもない。
童貞のひとつやふたつ、溝にでも捨ててやる。
耳朶を甘噛みして首筋、鎖骨から下へと愛撫する。
最初のコメントを投稿しよう!