積年

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単純に人が多くいすぎるのだ。 でも、このことに関しては誰も文句など言えない。 生きる権利、生まれてくる権利は奪えない。 よって人間の数は減らない。 人口の問題が解決しなければ、ごみは減らないことが分かった。 社会を維持するためには金がいる。 ごみ問題も重要だが、もっと切迫した問題もある。 それらを放っておいては、ごみに関することにも行き着かない。 人々はしょうがないと思い始めた。 この状況ではこれまでよりごみが減らなくても。 自分たちはよくやった。 よく我慢した。 効果が薄いと分かっていることに対して努力を続ける人間は少ない。 よって、みんなの問題意識は薄まっていった。
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