序章 嘆きの高速道路

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ジジジジッーーーミぃーーーン ミィーーー ミミミミミミィィーー 夏のセミが、けたたましく鳴く暑い高速道路のサービスエリアに みくりと美樹が車道の脇で喧嘩して居た。 荷物はリュック1つづつ、そして竹刀袋を肩に掛けた二人。 みくりのいい加減な計画でこんな事に成るなんてぇーー!!サイアク、、マジ最悪っ!! だいじょぶだいじょぶ。そのうち良いのが来るよ。落ち着いてよ!! はぁーー!?全然簡単じゃ無いじゃん!!暑いし、死にそおおおおーー!ほんとにあたし達!玉竜旗に行けんのかよおおおお! 美樹が半泣きして叫んだ。 7月24日月曜 16時30分を回った辺りだった。 二人は夏休みを利用し福岡へヒッチハイクで 玉竜旗高校剣道大会を観戦しに行く途中だった。 この物語の主人公の東片みくり、日向美樹 女子剣道部の二人の中学3年生の無謀な旅行が始まろうとしていた。
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