第1章 ギョクリューキ?

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第1章 ギョクリューキ?

少し遡り、7月18日夜 自宅前の街灯の下 みくりが日課の素振りをして居た。 いつも通り父のサトシが少し離れた所でタバコを吸う。タバコの煙が行かないよう風下を探しながら、、、。 サトシが 、、、、、、 みくりさん、、、夏休みは何をするんですか? みくりは竹刀を振りながら なんもする事ないわー、部活も引退したし、稽古も無いし、こんなに休める夏休みは初めてかなぁ~。 夏休みに後輩に稽古をつけに行ったりしないんですか? 行かないよ!平塚先生も、もうあんまり来るなって言ってたもん。新体制でやるからカナもあたしも邪魔なんだってさ。 そうですかぁ。じゃあ勉強するんですか、受験の為に、、、。 まだ早いでしょ?カナは塾が有るから遊べないって言われちゃった。 へえ、、、。そうですか。所でみくりさん。 んあ? ちなみに玉竜旗って知ってます? 何それ?ギョクリューキ?初めて聞いた。何それ? インターハイは知ってますよね? うん、こないだの総体と一緒でしょ。高校の総体でしょ。 ええ、そうです。玉竜旗と云うのは総体と同じくらい大きな全国大会ですよ。剣道のね。 へえ、、、変な名前だね。ギョクリューキて、、。 タマに、リュウ、そしてハタ、これで玉竜旗ですよ。
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