あやめの第1話

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「お姉さんってこんくらいの…?」 その聞きなれない低い声で我に返った。 「そうです、そうです。それくらい小さくて可愛いのが私の姉です。入学式の日に会ってますよね?」 目の前にいる思い切った髪色の男の子は、少し骨ばった手を胸のあたりにかざして見せている。 「あー…やっぱりかー…。」 そのセリフ、すでに2回目。 本当に失礼極まりない。
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