あやめの第1話

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瀬田くんは少し困った様子で、 「終わった?」と、付いてきたらしい両耳ピアスのお友達から催促を受けている。 その時ちょうど、5限の予鈴が鳴った。 「瀬田くんF組ですよね?戻らないと遅れちゃいますよ。」 早く帰れと言わんばかりの口調で言い放つと、 「あ…うん。あの…まぁいいや。また今度で。」 F組のみなさんは背中を向けて、渡り廊下の方へと戻っていった。
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