あやめの第1話

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まぁ用があったのは私じゃなくて、姉にだけどさ!いくら慣れっこだと言っても胸のうちは少々複雑。 私は机に突っ伏しながら、その温もりを分けてもらえないかと頬擦りをする。 そうだ、生まれ変わったら木になろう。 陽を受けて大きくその葉を実らせ、触れるだけで温もりを与えられるような…そんな人に私はなりたい。 あ、ダメだ、またポエマーになっちゃった。
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