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サクラサク
一年前、俺は張り出された数多の受験番号を見ながら途方に暮れていた。
俺の番号はどこにもない。…落ちた。
あの時は絶望感しかなかった。そんな俺を支えてくれたのは一つ年下の彼女だった。
慰め、励まし、自分も受験があるからと、一緒になって勉強した。
そのおかげで、今年は発表された受験番号の中に自分の数字を見つけることができた。…彼女の数字も。
年は一つ下だけれど、春からは、同じ大学の同級生。
色々頼りない俺だけど、留年とかして後輩になることだけはないよう頑張るから、この先もどうかよろしく。
サクラサク…完
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