瑠璃唐綿

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――拓海と大地がガイドブックを見ながら目的地を探している姿 『これってこっちだよな』 『・・・・・・』 『よし、こっち曲がって行こう』 『いや、あっちから行ったほうが近道になる』 ――写真を撮ろうとポーズを決めている拓海と、そのすぐ隣に立っているはずが徐々に動いて写らないでおこうとしている大地の姿 『はい、この辺りでいいんじゃない?』 『・・・・・・』 『って、おい大地!何ちょっとずつ離れて行ってるんだよ』 『そんなことない』 『いやいや、そんなことあるだろ!ちょっと待て』 ――何やらジュースを手に走って来る拓海を待っている大地 『これ、有名なジュースなんだって』 『・・・・・・』 『しょうがないから、先飲んでいいよ』 『いや、遠慮する』 『なんでだよ』 『有名だからっておいしいとは限らないだろ』 『そんなこと・・・・・・って、そうなると俺が毒味係みたいだろ!』
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