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「何?」
「俺はお前を友人だって思ってる」
「もちろん俺だって思ってるよ、それなのに――」
「俺は彩花のことも友人だって思ってる」
「あ・・・・・・それは・・・・・・」
大地の言葉に拓海は言葉に詰まった。
「彩花のこと、大事に思ってるよな、拓海は」
「・・・・・・そう、だな」
「俺はさ、拓海のことも彩花のことも大事な友人だって思っているから、分かっていたことがあるんだ」
「分かっていること・・・・・・」
「彩花が、拓海のことも俺のことも同じように大事な友人だって思っていたこと」
「それは・・・・・・」
「でも、それは大学時代の話だから」
「え?」
「あの時から確かに時間は進んでいく・・・・・・ということは、彩花の気持ちが拓海の方へ一歩進んだものになっていくのは、拓海次第だから」
「それって・・・・・・」
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