瑠璃唐綿

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「やっぱり写真から調べてみるか」 「そうやね、でも、どうだろ?どれからがいいかな」 「可能性が高いのはやはり最近のものだろうな」 「じゃあ、この辺りだね。卒業旅行の時に撮ったっていう写真」 大地と拓海が隣り合って笑っている写真や、とても楽しそうな雰囲気が伝わってくる友人たちが集合している写真、拓海と彩花が笑顔で写っているものもある。 正大はその中で大地と拓海が2人で写っているものを手に取った。 「じゃあ、いいか?」 「うん」 正大は和大の返事を合図に写真を両手で持つと目を閉じる。 和大は正大の手を下から支えるように触れ、同じように目を閉じた。 すると、正大の頭の中に映像が浮かんできた。 そして、和大の頭の中で音が聞こえてきた。
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