1.当たり前の日常

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「どうしたんですか?こんな時間に…?」 『別に…』 突然現れたソレは、あくまと名乗る青年。 しずくは、驚きもせずに淡々と質問に答える。 「何かあったから、ココに来たんではないんですか?」 『・・・・・』 「それか…私に逢いに来てくれたんですか?」 『ない。』 表情一つ変えず、即答するしずくにあくまは少しだけ苦笑いをする。 『冬はいいねぇ…』 「なぜです?」 『…空気が澄んでて、星空が綺麗に見えるから…』 「…私は、そんな顔で見上げている貴女のよー」 『キモイ…』 「最後まで言ってませんが?」 少しの沈黙の後「『…ふふっ…』」と二人で小さく笑った。 これが、いつも神社に来た時の日課でしずくの大切な時間ー ぽつり、ぽつりと他愛のない話をして時間が過ぎていく。 ーそしてー
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