1.当たり前の日常

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「…明るくなってきましたね?」 『…う…ん。』 「帰らなくていいんですか?」 『・・・・・』 「ご自宅までお送りいたしましょうか?」 『うん。』 「はい。…えっ?」 『何?』 「いえ、あまりも突然だったもので…」 『送ってくれるの?くれないの?』 「喜んでお送りいたしますよ。」 嬉しそうに微笑むあくまと少し照れくさそうなしずく。 少しだけ明るくなった道を二人、並んで歩く―。 そこに会話はないけれど、どこか通じ合っているあくまとしずく。 周りには、あくまの姿は見えないけれど…。
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