半分のお月さま

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「……全部ボクが食べてしまいました」  この子は、泣きながら本当のことをすべて話しました。  そしたら、宇宙人のお兄さんたちはこの子の頭をポンと叩き、その次にやさしくなでてやりました。 「君のやったことは悪いことだ。だけど、反省しているのならゆるしてあげましょう」  そう言うと、宇宙人のお兄さんは、大きなカバンの中から、光るクッキー……お月さまを取り出したのです。
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