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攻める(睨む)村人 カズミと、
守る(目を伏せる)勇者 カズイチ。
すると、カズミが仕掛けた!
家の中では絶対に見せない穏やかな笑顔と声で、
(カズミは、更年期の真っ只中です(>_<)
「早く。地下鉄に乗って。」
笑顔とは裏腹に目は全然笑っていません。
カズミの目から放たれる
殺気のこもった視線を
ガードしきれないと、悟ったカズイチは、
ついに覚悟を決めた。
胸を張り、
堂々と一歩ずつ
電車に向かって歩き----
プシュッ---。(ドアの閉まる音です。)
ドアを隔てて見つめ合う二人。
呆然と立つカズイチを前に
カズミは、魔王も怯む顔をして怒っています。
しのいだピンチと、
これから迎える大ピンチを前に、
(とりあえず、地上に戻ろう。)
そう心の中で、小さくつぶやくカズイチだった。
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