第1章

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翌日、廊下で隼人が後ろから飛び付いてきた。 「光太郎~! おっはよー」 走って来たのか、隼人のあまりの勢いに、あやうく前のめりにみっともなくすっ転びそうになった。 「なんで朝からそんなテンション高いんだよ」 隼人はおれの背中に頭突きをしながらもだえた。 「どうしよ、すずちゃん激可愛い」 聞きたくもないけれど、ぼくは強制的に隼人ののろけ話を聞かされることになった。こんなことなら、さっさと自分の教室に行けばよかった。友達のでも聞くに耐えないのに、小さいときから知ってるいとこの恋話なんてもっと聞くに耐えない。
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