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「ねえ美紗…。」
「何?」
「前の車両の人達、みんな顔色悪くない?」
「言われてみたら、確かにそうかも。あっ!毒ガスかなんか撒かれてたりしてー!」
「やめてよ!!!」
「ごめんごめん。冗談だって!それにしても、前の車両、お年寄りが多いよね。」
uh-uh-uh-uh-
「あ、ちょっとごめん。」
美紗は携帯が鳴るなり、届いたメッセージを確認している様子だ。
「えっ!紗亜矢、隣の車両に乗ってるって!」
「えっ!あの中に!?」
「違う違う!たぶんあっち!ちょっと見てくるね!」
そう言って美紗は、私達の後ろの車両に向かって歩いていく。
後ろの車両のドアは、開くんだろうか?
心配しながら美紗の様子を見ていたが、ドアはすんなりと開き、美紗は後ろの車両へと入って行った。
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