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自宅に帰って僕が、
「いつから悪かったんだろう?」
と言うと母が、
「最近、元気なかったかな?」
と言った。
父が夜遅い時間に仕事から帰ってきて、母が翔の様子を父に説明していた。
この日は、家族みんな翔のことが心配で、口数が少なくなっていた。
夜、いつものように眠りについた僕は、ベットの中で、やはり翔のことが心配で、なかなか寝付けなかった。
翌日は土曜日で、僕は学校は休みだけれど、テニス部の練習がある日だった。
でも、翔のことが心配で、テニス部の練習は午後から出ることにして、朝から家族と一緒に病院に行くことにした。
病室に入って翔の様子を見ると、だいぶ落ち着いているようだった。
「痛みはない?」
と母が翔に尋ねると、
「まだ少し背中が痛いけれど、昨日ほどではないよ!」
と翔は、しっかりとした口調で返事をした。
そんな翔の様子を見て、僕は少し安心した。
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