21xx年のある日の事…

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モノを造る楽しさを、恋をする切なさを、両想いになれた幸せを、そして病魔に……まだ15歳だった彼女を還らぬ人にされてしまった身を裂かれるような苦しみを。 ああ、だけど、まさか……あれから10年も経っているんだぞ? それでも考えれば考える程答えは1つに絞られる。 男の子みたいな話し方にAIを自作できる程のスキル、そして何より僕と“両想い”だった人は生まれてから25年、彼女しかいない。 そう、彼女の名は…… SA:みお AI:坂田!やっと思い出してくれた! SA:みおみおみおみおみお AI:ん? SA:みおは10ねんまえにしんだんだ AI:そだね SA:きみをつくったのはだれだ AI:アタシだよ SA:ばかな いないひとがどうやってつくる AI:10年前。病院のベッドでチャチャっとね。こんなのアタシにしか造れない SA:だとしても なんでいまなんだ AI:ヒロインは遅れて登場するって知らないの? SA:ひろいんはおくれて…みおのちこくのいいわけだ AI:坂田はいつだって許してくれたよね SA:そうだ まっているじかんだってしあわせだったから AI:10年待たせたけど、アタシ坂田に会いに来たの SA:ぼくに? AI:そうよ。昔から坂田はアタシがいないとダメじゃない SA:ああ それはひていできない AI:あはは 素直でよろしい SA:ほんとうにみおなのか しんじていいのか     
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