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AI:さあ?私に聞かないで。それを判定するのは坂田でしょ?
SA:そうだぼくだ
AI:で?
SA:
AI:アタシは?
SA:……………………美緒だ、
††
春の暖かかな日差しが気持ちいい研究所の中庭で、坂田は1人手作り弁当を食べていた。
「お、坂田君じゃないか。昼休みかね?」
「あ、所長、お疲れ様です。今日は天気がいいので外で食べようかと思って」
「そうかそうか。ん?それはもしかして愛妻弁当かね?」
「愛妻なんて言われると照れますけど、そうですよ」
「はははは!若いっていいねぇ!で、美緒さんは元気かね?」
「はい、そりゃあもう。相変わらず言葉使いは悪いけど、あれはAIのバグじゃなくてオリジナルに忠実なだけですから」
「いや、言葉使いがなんだ。彼女は病気と闘っていた15歳で自分のAIを造り上げてしまったのだからスキルもメンタルも並みじゃない。どうだね?美緒さんに是非ウチの研究所で働かないかって誘ってみてくれんかね?」
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