戦いの火蓋は切られた

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 呆気にとられていた俺も…… 「あはははは!」  声を出して笑ってしまう。 「本当に変わったな、おまえ。」 「……え?」 「聖時がそんなに喋るところは初めて見た。  良い顔してるよ。」  そう言葉にして、コーヒーカップに手を伸ばした。 「……この後……すぐに出るのか?」  聖時の落ち着いた低い声音に顔を上げる。  真剣な表情だった。  時計に視線を移して時刻の確認。 「そうだな。  もうすぐ工藤が迎えに来る。」  俺の返事に聖時は頷いた。  時間は……  刻々と過ぎていく。    未来へ繋がる光を……  必ず手に入れる
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