中野太陽(28)

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ん、んー…んぁ。 …ああ。おかえり。 遅かったな。 ん? ああ、〆切は間に合ったよ。 だから、今日はちょっと休んでた。 で?夕飯は? ん。うどんでいいか? 了解。座ってな。 ねぎは煮る?後入れ? ん。 あとはー… わかめと、かまぼこ…にんじんと白菜…あ、肉だんごもある。 それでいいか? ん、りょーかい。 …うどん、煮込んだ方が好きだったよな? あいよ。 はい、玄米茶。 まだちょっとかかるから、それ飲んで待ってな。 休みなのに悪いって? 気にすんな。 いつもはやりたくてもやれねぇだけだよ。 ん?ああ、料理好きなんだよ。 人によって味違うだろ。 それが物語みてぇだなって。 まあ、凝った料理は作れねぇし、お前みたいに栄養考えてとかもできねぇけどな。 …その人の誇っていい部分ってのは、自分からは見えにくいもんなんだよ。 だから、誰かが言葉にすることで初めて気付けるんだ。それで、それは勇気になるんだよ。 だから、大げさだと言われても、俺はお前のすげぇなって思うことは言葉にしていこうと思ってる。 恥ずかしい、ね。 まあ、そこは我慢してくれ。 そら、できたぞ。 熱いから気をつけろよ。 旨い?そうかい。 優しい味?へぇ。 ほっとする? …確かに 恥ずかしいかもな。
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