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ん、んー…んぁ。
…ああ。おかえり。
遅かったな。
ん?
ああ、〆切は間に合ったよ。
だから、今日はちょっと休んでた。
で?夕飯は?
ん。うどんでいいか?
了解。座ってな。
ねぎは煮る?後入れ?
ん。
あとはー…
わかめと、かまぼこ…にんじんと白菜…あ、肉だんごもある。
それでいいか?
ん、りょーかい。
…うどん、煮込んだ方が好きだったよな?
あいよ。
はい、玄米茶。
まだちょっとかかるから、それ飲んで待ってな。
休みなのに悪いって?
気にすんな。
いつもはやりたくてもやれねぇだけだよ。
ん?ああ、料理好きなんだよ。
人によって味違うだろ。
それが物語みてぇだなって。
まあ、凝った料理は作れねぇし、お前みたいに栄養考えてとかもできねぇけどな。
…その人の誇っていい部分ってのは、自分からは見えにくいもんなんだよ。
だから、誰かが言葉にすることで初めて気付けるんだ。それで、それは勇気になるんだよ。
だから、大げさだと言われても、俺はお前のすげぇなって思うことは言葉にしていこうと思ってる。
恥ずかしい、ね。
まあ、そこは我慢してくれ。
そら、できたぞ。
熱いから気をつけろよ。
旨い?そうかい。
優しい味?へぇ。
ほっとする?
…確かに
恥ずかしいかもな。
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