ホットケーキ後編 睦月純也

3/3
524人が本棚に入れています
本棚に追加
/149ページ
出来上がってテーブルに並べると店みたいだった。外からの風がまた心地良い。 隣同志でソファーの下に胡座をかいて座るも、俺はケツが痛くて若干横座り気味になってしまった。 「ほら」 クッションをさり気なく渡してくれた。 女子扱いされたみたいでむず痒い。 「睦月上手に、焼けんじゃん?」 「これくらい……誰でも出来んだろ」 「焦がしそうに、なってたけどな」 まだニタニタ笑う。 「いただきまーす」 そこ箸なんだ……笑える。 「ソーダ、ガムシロ入れたかったら有るぞ」 「このままで大丈夫。上手いっ!」 若干酒が、残っていたのでサッパリしてて丁度良かった。宗介さんは、解ってて作ってくれたんだと思う。 バターとハチミツで1枚、ハムとチーズで1枚、ペロリと2人で完食。 モヤモヤと悩んでたけど……こうして一緒に居れる事。 幸せだ。 (腹が満たされれば大体が大丈夫)
/149ページ

最初のコメントを投稿しよう!