春爛漫 菊間宗介

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春爛漫 菊間宗介

今日もKIKUYAは元気に営業中~~。 「ってマジだるいんすけどぉ~??元気にぃ~♪ じゃ無く、普通に営業中で……そこ良く無い?」 まだ1ページ目だからっ。 菊間宗介、初っ端からなに言っちゃってるの? テンション下がるっつの。 イイネもしおりも無いっつのっ! 「だって、睦月が可愛過ぎて毎日寝不足なんだもんさ」 「きもいわっ!!」 バシッッ。 ちょっと、ど突き過ぎたかな? 宗介さんを見ると涙目で俺を睨む。 嘘泣きで目をうるませんじゃねーよ。 「睦月の鬼嫁……」 誰が鬼嫁じゃー!! さか上る事8ヶ月程前。 俺たちは出会い、お互いに惹かれ、恋人同士になった。 (前作"きっとみんな上手くいく、そうなるように出来ている"中盤から登場してます。馴れ初めも良ければ是非) その間2人で会えた回数わずか17日…… 何故かと言うと、お互いの職業柄。 俺は某運送会社のドライバー。 宗介さんはKIKUYA(居酒屋)店主。 休みのタイミングも生活のリズムも合わない。 コミュニケーション手段と言えば電話かLINE。 このままでは嫌だと言い出したのは俺の方。 宗介さんは真顔で、 「俺も嫌だ」 って抱きしめてくれたっけな。
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