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貴方を好きになればなるほど増えていく嘘。 貴方が好きだから増える嘘。 でもそれは貴方のためではなくて私のためで。 そんなばれない自分勝手な私と、隣でいびきをかく貴方はいつまで続くのだろう。 毎日毎日考えるけれど全くわからない。 本当はわかりたくない。 わがままでもいい。思っているだけなら伝わることはない。 面倒臭いと思われないように口にはしない。 そんな生活はそろそろ一年と二カ月になろうとしている。 静かに暮らしたい。一生懸命仕事がしたい。 そう思い私は、一年半前に実家を出た。 以前の仕事は病院の厨房で食事を提供していた。 知らず知らずのうちに社員達の反感を買っていた私は 全員から無視をされるまで全く気付かずにへらへらと過ごしていた。 最近みんなが冷たい、怒っているのだろうか その程度は気付いていたが、まさか私に向けられた敵意だとは思っていなかった。 全てを知った時にはもう遅かった。 周りの視線は「無視するからその意味に気付けよ」というものだった。 上司からの指導とは、いつもいつも言葉として与えられるものではないと教えられた。 初めて心から泣いた。 私が悪い。 それは正しくて、否定できない事実で。 それでも受け入れられなくて。
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