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毎日みんなが帰った後、一人事務所のパソコンに向かう。
私達パートの残業が終わる時間でも関係ない、家に帰るのは午後十時。
本来の通常帰宅時間は夕方の五時。
そんな話を聞いていた私は、気が付くといつも隣でパソコンをいじるようになっていた。
メニュー作り、発注、書類の整理からアンケート用紙のコピー
そしてその日の不満や愚痴。
なんでもした。なんでも聞いた。
負担になるもの全て私に預けてほしいと思った。
私と出会う前に心を病んだことがある話をしてくれた。
私が誰にも言わずにいた前の職場の話をした日に。
私が悪かった事、わかっているつもりなのに受け入れられない事。
全部を吐き出した私を、自分を受け入れられない私を、貴方が受け入れてくれた。
私が私を好きになれない分、貴方が好きになってくれた。
だから今度は私が貴方を受け入れる番だと思った。
私が貴方を支える番だと思った。
依存か、勘違いか、ただ寂しかっただけか。
悩んで考えて頭が痛くなって……。
何度考え直しても『それでも好き』それだけしか残らなかった。
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