第6話 ずっと見ている

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ある雪の日のことである。 その日は私が住んでる所では珍しく雪が深く積もった日だった。 丁度、休みの日で良かったなと窓から庭をみてみると視界にヒラヒラとしたものが移った。 雪ではない。 外に出て確認すると なんと白い服を着た女が座り込んでいた。 雪だと言うのに明らかに軽装である。 しかし、自分の家の庭、正確には庭にはいる階段の所に座り込んでいる。 薄気味悪かったのが 「大丈夫ですか?」 と声を掛けたがうつ向くばかりで返事はない。 しばらくしても反応がないので心配だったが、 呼吸はしているようだったのでコンビニまで買い物に行った。 30分後、帰ってくるとまだ、座っている。 もう一度声を掛けるも 相変わらず反応はない。 仕方がないので警察に電話をした、10分後、警察とその人の親御さんが迎えに来た。 聞けば少し知能に障害がある人だったらしい。 幽霊とかではなく、実質被害も受けていないが 何故、私の家の前に座っていたのかは未だに疑問である。
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