あらしの夜に

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これは、私が台風の日に経験した出来事だ。  その日は朝から台風域に突入していた。  雨も風も強く、事前に雨戸を閉めていて良かったなぁと思っていた。  そうして、夕方ごろに台風が無事通過しました。  とアナウンスを聞いた。      でも、雨戸はまだ、揺れていたので暫くは様子を見ようと思い放っておいた。 1時間後ーまだ、揺れている!  流石におかしいかなと思った。  ふと、そこで違和感に気づいた、揺れているのは一つの雨戸だけなのである。 それは庭に出るための一際大きな窓の所だった。  庭に生えてる木かなんかでも当たっているのかなと思い雨戸を勢いよく開けた― ―そこには頭が異様に大きな子供がいた。  ずっと、外に居たはずなのに一滴も濡れていない。   風でゆれていたのではなく、こいつが揺らしていたんだと気付いた瞬間ー  「やっとあいた」 子供がニタリと不気味に笑った。 気を失っていた。    目が覚めると子供は居なくなっていた。 無事で良かった。 しかし、その日から誰もいない部屋から走り回る音や笑い声が聞こえる様になってしまった。  いったい何を招いてしまったのだろうか・・・・
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