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ある日の朝、何やら1階が騒がしい気がして目が覚めた。
朝の日差しが目に入った。
自分のタイミングでの目覚めと違い、何とも気分が良くない。
何人もの人の声が聞こえる。
まぁ、俺には関係のないことだけど…。
少し瞳孔がビックリして縮こまっているだろうが、
目を閉じて暗闇に戻せば、再び眠りに誘(いざな)われるだろう。
俺はゆっくりと目を閉じた。
しばらくすると、どたばたと階段をあがって来る音がしてくる。
夢の世界の入り口付近にいた俺は、途端に現実に引き戻された。
1日に2回も起こされると言うのは、不快さが半端ない。
しかし、自分の意思と反して、音の原因を知りたがっている頭がいた。
気持ちは不快だが頭がぱっちり冴えている。
俺は上半身をベッドから起こした。
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