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大会当日
参加者は60名ほど。
小学生からお年寄りまで、男女問わず幅広い年齢層が参加していた。
ルールは簡単。
トーナメント形式になっていて、先に2勝した方の勝ち抜け。
ベスト8からは3本先取。決勝戦は5本先取だった。
俺の1回戦の相手は6年生の男の子だった。
3年生の俺が6年生に向かって、男の子と言うのは違和感があるが、幼い子供(自分も含めて)はみんなそれでいいだろう。
その6年生は対戦前、散々な挑発をしてきていた。
俺はそんなのを無視し試合に挑んだ。
結果は圧勝。
2戦とも、全ての石を俺の色に染め上げてやった。
完全勝利というやつだ。
相手は開いた口が塞がらない様子だ。
あれだけ虚勢を張っていた試合前とはうって変わって、肩を落としイソイソと会場をあとにしていった。
俺はその感覚に酔いしれた。
自信があるヤツラがここには顔を並べているはず。
そんなヤツの鼻をへし折ってやったのだ。
快感以外の何ものでもなかった。
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