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 二年間付き合っていた彼氏、優と別れた。  優の転勤が原因だった。    当時、結婚まで考えられるほど、私は大人ではなかった。  子供で、まだ人生たくさんのことが待っていて、彼だけがすべてではなかった。  しかし、私が彼を好きだったことは確かだったので、別れる直前に、二人で2時間ほど話して、お互い本当に好きだったと語り合った。  別れたあと、フリーになった私は、傷ついた心を癒すべく、女友達と旅行に行きまくった。  女友達さいっこー!!!もう本当に大好き!! そんな思いで、旅行先の思い出の写真を見返すと頭に浮かぶのは優の顔だ。 この写真、見せたいなあ。 旅行先で友達がベロベロに酔っちゃってっていう話したいなあ。 別れたばかりで、彼のことを思い出してしまうのだろう。 名残惜しく、未練たらしく思っているだけだろう。 私は特に気にも留めなかったが、これが後に言う、「恋に落ちている」状態だった。 そもそも、優と出会ったのは、お昼のランチ時で、たまたま相席になったのだが、 それからの優の猛烈なアプローチを受けて、私をそこまで好きだと言ってくれるならと お付き合いを開始したのだ。 もちろん、彼の第一印象もよく、さわやかで、お仕事を頑張るサラリーマンという感じ。 私が彼に惚れた理由は、彼との話の中で、彼の友達が女の子を執拗にナンパしてたとき 「女の子に迷惑かけるようなことしたらダメだろ」と友達に向かって言ったらしい。 そしてその友達も「そうだな、大人気なかった。」と女の子に謝り、その場はおさまったという。 友達に向かって、しっかり物を言えるというのは、すごいことで 人のダメなところをしっかりダメだと伝えて、尚且つ、伝えたことを相手が納得するなんて なかなか普通はできない。 (少なくとも私は場に押し流されるタイプなので友達に向かって直接的に注意などできない。) 彼の誠実さに惹かれた。 惹かれただけで、恋に落ちたわけではない。 この人いいなあ、優しいな、一緒にいると楽しいなあ。は、惹かれている。 そう、惹かれているだけだった。 ここからの本題である、「恋に落ちた」とはまた違う。 なぜなら 本気で恋に落ちたのは、彼と別れた後の話なのだから。
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