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私は恋に気づくのがおそかった。
別れたあとだったから。
彼が友人と会う休日は、私も予定を入れた。
彼と連絡がとれないときは、女友達と電話をした。
彼に話したいことがあるときは、週末まで待って話題をためた。
今思えば
休日予定入れたことは、彼と会えない一人の時間をさみしく感じるから。
女友達と電話したのは、話したいことを彼に伝えられないことが悲しいから。
週末まで話したいことを待ったのは、さみしい平日を乗り越えて週末の楽しみをつくるため。
自分の行動に言い訳をして恋を否定した。
それが普通だと思い込ませた。
恋がこわいから。
彼と別れるときのことを考えるとつらくなるから。
付き合うと別れがくるのは当然だと思っていたから。
恋に臆病になったのは、自分が傷つきたくないから。
すべて終わったあとに気づいた。
恋を認めなかった自分を認めた。
最初から逃げていたことがわかった。
そして、私がしていた行動が彼の好意に対して失礼だったと知った。
彼は誠実な人で、真剣に私に恋をしていたのに、私は恋に落ちたことを認めたくなくて
傷つくのを恐れるような恋愛をしていたのだと。
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