5人が本棚に入れています
本棚に追加
わたしの代わりに男の人が悲鳴をあげた。突然のことに隠すのも忘れ、おろおろと腕をさまよわせる。今にも顔から火が出そうな勢いだ。
そっか。露出狂じゃなかったんだ。わたしは安堵しつつ、男の人のソレを凝視していた。熱のせいで色々と鈍感になっているのだろうか。われながら怖いほど冷静だった。
「すごい! あたしの判定だと、密林の王者だね」
露出狂も真っ青な判定をくだし、ジャッジちゃんは嬉々として瞳を輝かせる。
一方で、わたしは彼女とは違う判定をくだしていた。
昔見た、パパのやつ、を脳裏に浮かべながら。
半分だ、と。
最初のコメントを投稿しよう!