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その夜、彼からの不在着信に気付き、かけ直すと、すぐに電話に出てくれた。
『大丈夫なの?』
「今は血は止まってるし、なんともないよ。後は陣痛さえこなければ、大丈夫。」
『明日から病院も休みだし不安だね、
側にいてやられなくてごめん。メールも業後に気づいて慌てたよ。』
「そう思ってメールしにしといたよ。呼び出す様な自体になったとき、職場の回線にちゃんと連絡するから。」
『うん。このまま知らずに、仕事のあと産まれてたらビックリだったよ』
「そうだよね。判断迷ったけどね。」
そう言って笑い合える状況で良かった。
『会社の電話で呼び出してしてくれて良かったんどけどね、慌てたでしょ、お義母さんにもお礼の連絡いれとくよ。』
「ありがとう。市川先生も、今日休みだったのに、助産師さんが連絡してくれて、先生が駈けつけてくれたから、心強かったよ、たぶん、ご指名ってカルタに書いてあるよね、助産師さんが市川先生とお知合いだそうでって、聞かれたから。それで休みなのに連絡してくれたのかも。紹介してくれた先生にも、お礼しておいて。」
『原田先生ね、ちょうど今日たまたますれ違って、年末のご挨拶と、奥さんどうって話になって帝王切開になったってこと話たところだったんだよ。落ちついたら飲みに行こうって誘われたし、今度改めてお礼するよ。
このまま予定通りで6日なら、オペの時間に合わせて両親も行くって言ってたから、朝向かおうと思ってるんだけど、大丈夫?』
「ありがとう。お義母さん達来てくれるの?」
『嫌ならやめさせるけど、大丈夫?』
「大丈夫もなにも、すごく嬉しいよ。
わざわざ遠くから、大変なのにね、まさか来てくれるなんて、よろしくお願いしますって伝えておいて。」
『良かった。
なんかこないだ実家行ったら、ナビ買ってたし、行く気満々で、俺も、えっ!て思ったけど。あの、雰囲気で断りずらかった(笑)初孫楽しみなんだよ。』
そんな事聞かされたら、絶対予定通り、何事も起こりませんように…そう願うしかなかった。
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