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それから、母が忙しく大掃除をする中で、ひたすらゴロゴロと、ただ何事もないよう祈りながら、大人しく大晦日を過ごして、お正月を迎えた。 本当に食べること以外、何もしない、人生で最もお正月らしくなく、暇な日々を過ごし、ようやく、1月5日の入院の日を迎えた。 前泊入りするのだ。 何度目かの入院階のナースステーションに着くと、先日急患に対応してくれた助産師が迎えてくれた。 『良かったねー、お腹はってるー?でももうここまでくれば安心だね!遂に、明日赤ちゃんに会えますねー!』 病院に着くと、もし何かあっても、もう大丈夫、という安心感を確かに感じていた。 気持ちを汲み取って言葉にされると、本当に長かった、やっと明日だって思いと、あと一回寝たら会えるんだって、緊張感と、家で陣痛来なくて良かったという安心感で心臓が忙しない。
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