白猫の女の子

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「……協力?」  この怪物を倒す協力ってことか?  そんなこと、出来る気がしないぞ? 「こいつはある特定の武器でしか倒すことは出来ない。君は剣術の心得はあるか?」 「剣術? そんなのある訳ないだろ」 「ないのか……。じゃあ運動神経はいい方か?」 「……多分」  そりゃ体育の授業はそれなりに出来るが、自分で運動神経はある方だ! 何て自負する奴はよっぽどだろ……。  何て思っていると、それなら大丈夫だと白猫が言った。  まだ尻餅付く俺に飛び付いてくると、咄嗟に両手で受け止める。 「私を使って、あいつを倒せ」 「私を使うって――」  最後まで言葉を言う前に、白猫の体が光り出した。  眩しさに目を細めゆっくり開くと、手の中に1本の剣があった。  それはフェンシングで使われる剣によく似ている。  あそこまで細くはないが、手の中にあるのも刃の細い物。  銀色ではなく白味が強い白銀色をしており、柄と鍔(つば)は赤い。  鍔は天使の羽のようなモチーフになっていて、レイピアにそっくりな剣だった。
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