ロゼと武器化

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 今日1日は教科書がないので、机を引っ付けて八城と共有する。  それは良かったのだが、ことある事に何故かじー……っと見つめられ、正直授業を受け辛かった。  ようやく4時間目が終わり、昼休みとなる。  国語の教師と入れ替えにやって来たのは瀬戸だった。 「咲間」 「何ですか?」 「昼ご飯食べ終わってから、軽くでいい。八城を校内案内してやってくれ」 「え? 俺ですか?」  案内はいいとしても、HRのことがあってから、クラスの男子達からの突き刺さるような視線を感じていた。  ……何となくの理由は分かるが、出来れば今日1日は大人しくしていたい……。 「それなら、学級委員の小渕(おぶち)の方が適任ではないですか?」  それとなく逃げの一手を出す。  会話が聞こえていた小渕は動揺しながらも、そわそわし出したのが、横目で分かった。 「まぁそうなんだが……。八城とは知り合いみたいだからさ。今回は咲間が案内してやって。次からは小渕に頼むよ」  そう言われれば断ることも出来なかった。 「はぁ……」  何とも気のない返事をすれば、よろしくなと瀬戸は教室から出て行った。
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