アフィーのあくびのひとかけら

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 アフィラ・デル・マシオンは夕日をながめていた。 その夕日は、大人たちが知っているようなオレンジ色の、またはまっかなそれではない。 その夕日は青じろく、けだるそうに山のむこうへとあくびをしながら横たわろうとしていた。 アフィーはその青じろくかがやく夕日をながめ、夕日のあくびにつられて自分自身も大きなあくびをひとかけらほおばったのだった。
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