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(あの本の話って本当なのかな??作者不明なのにみんなが知ってるっていうのが不思議なんだよね~~。) 魔法史の授業が終わりに近づいている。 ぽや~っと考え事をしながらふと外を見ると先程まで絵に描いたような青空だった外の景色が、今にも雨が降り出しそうな空になっていた。 天候も魔法でコントロールできる世界。 何時からどれくらい雨が降るかなんてことは、学校のみんなが知っていることである。 前もって分かっている事だから、今日傘を忘れる人なんているはずもないのだ。 (、、、あ。やらかした。傘、、、) どんよりした気分のまま授業が終わり、みんなそれぞれに散っていく。 帰る者もいれば、部活に向かう者、魔法の自主練を行う者など様々だ。 この学校の部活は魔法を使える者しか入れず、もちろん深雪はどこにも所属していない。 自主練する魔法もないので自動的に帰宅となる。 帰る支度をし、外履きに履き替え、雨の中走って帰ろうとした時。 「お前何してんの?え?まさか傘忘れたの???」 深雪を全力で馬鹿にした言葉が雨より先に降り注いだ。 すごくイヤそうな顔で振り向くと、予想通り幼馴染の紅凰拓海がニヤニヤしながら立っていた。 「そのまさかだけどなに?てかわざわざそれいうために待ってたの?性悪拓海、、、」 「いや?今日お前んちの親いないからご飯食べに帰りに遥香連れてこいってお袋から連絡きてさ~それで優しい俺は部活休んでまでお前を待っててあげたわけよ」
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