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それから10年後。 時間はお昼過ぎ。 お腹が満たされ一番眠い時間帯である。 日差しが降り注ぐ窓際、後ろの席。 1人の女の子が食後の睡魔に負け、教科書を立てて机に突っ伏していた。 (、、、ん、、なんか懐かしい夢だな、、あの男の子、、名前なんて言ったっけ??) 夢から覚め、少しずつ覚醒していく。 「こうして、今の世界ができたとされているわけだが・・・蒼井、俺の魔法史の授業はそんなにつまらないか。なぁ蒼井?」 「ふぁい!!!?」 名前を呼ばれて勢いよく顔を上げると、先ほどまで黒板に字を書いていたはずのチョークがタイミングよくが飛んできておでこにヒットする。 おでこを抑えながら前を向くと、先生がニコニコしながらこっちをみていた。 「おはよう、蒼井深雪?寝ていたということはこの授業の内容はもう知っているってことだよな?そうだよな、蒼井は頭いいもんな~。ってことは今から俺のする質問に答えられるわけであって、次のテストも満点なんて余裕ってわけだよな?あ??」 「す、すみませんでした!!」 慌てて立ち上がり頭を下げて謝ると、クラス中で笑いが起きる。 親しみやすいと人気の先生だけど、怒るとめちゃくちゃ"メンドくさい"と有名な先生でもある。 「まぁいい。次のテストが"楽しみ"だなぁ?」 (アハハ、、次のテスト、、死ぬ気で勉強しよ、、、) 苦笑いをしつつ席に着き、ふと前を見ると先ほど飛んできたチョークが先生のところへ1人でに戻って行き、再び黒板に1人でに文字を書き始めた。
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