序章

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少し経って、俺はまだスタッフを続けていた。 そこで新たな被害を知った。 大学祭の時に知り合ったラルクのコピバンのVOをスタッフとしてバンドに紹介し、その人とライブが終わった後の話だった。 話変わって、その人は黒夢とラファのファンで色んな情報を教えてくれたN。 地元でラファの有紀がラジオ公開録音に来た時も一緒に居た人だ。 まぁその時Yも居たんだが…… エバーグリーンかな…新しくCDリリースって事で地元に来て、ラッキーな事に有紀と鉢会った。 Nが勇気を出して握手しに行き、Yは行こうかどうしようか悩んでいた。 さっさ行けばいいのにと思いながら俺がYを放って握手して貰いに行くと有紀は心良く握手してくれた。 その時、俺を横から吹っ飛ぶ程Yが突き飛ばした。 勿論、俺は有紀の前で吹っ飛んでコケましたよ。 痛みに顔をしかめながらも立ち上がり、見てみると掴んだ手は離さないとばかりに食い付くYの姿。 …………キモい。 MGに促されて有紀はそこから立ち去るが、それを追うY。 俺はラジオ局の前でそれを観察。 ミーハー丸出しやな。 そんな事もあったと今更ながらに暴露。 話を戻して、二人で居た所に地元で有名な某バンド(ラレーヌに似たバンド)のやり手スタッフが合流する。 結構厳しい子でやはり有名になったバンドをサポートするにはその強さが必要だろう。 そんなこんなでファミレスに行き、今回のライブのミーティングになる。 色んな話をして、ある話になると皆して無言になる。 そして、やっぱりと言う感じで口を開いた。 「あのYって人、友達なの?」 「いや、中学の同級ってだけで友達やない。ていうか友達と思われたくない」 「ならいいんだけど。アイツって何様?ホント凄い迷惑したわ」 「??」 「実はあの人、スタッフ募集してたら私やりたいって言ってきたんだけどさ……」 「え?!」 「何?」 「いや、アイツは某有名バンドにスタッフしてくれないかって直々に頼まれた言うて偉い自慢してたんやけど」 「はぁ?!そんな訳無いじゃん!!」 いや、事実…明らかに俺への当て付けのように自慢していた。 そんなショボいバンドのスタッフして何が得なんだと……その変わり私は有名なバンドのスタッフしてると……。 それを聞いたやり手スタッフさんは怒った。 「冗談じゃない!!」
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