序章

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当時より雰囲気は変わっていたが、体型と顔は変わっていなかった。 変わっていたのは俺の方なんだが(笑) 彼女は言った。 紹介された時に俺を見て、 「え!?嘘ッなん…で…?」 続きの言葉は紡がれなかったが、友人達の話では変わっていた俺を見て信じられなかったのだろう、と。 そりゃ、高校卒業してバイトしてたら変わる。 その場はそれで終わり、バンドを見てあーだったこーだったと言いながら会場を出た俺等は帰宅まで楽しく遊んだ。 運命は回り始め、再びまた巡り会う。 いつ頃だったか……… もう忘れてしまったが、同級Yと再び会う事に。 バイト先に同級Yがやってきた。 前々からバイトしてた俺はバイト先で後輩に当たるKと知り合う。 Kとは現在も仲良く、一緒に遊ぶ仲。 そのKは同級Yの妹と知り合いで、Y姉妹の事を知っていた。 そんな中にY姉がバイト先にやってきたのだから、俺もKもびっくりする。 結局はいい加減な性格のYはすぐに辞めてったのだが………… 巡り巡って、俺は何かのキッカケでYに連れ回される事になる。 プラトゥリの竜太郎の恰好をさせられ、数々の地元のバンドのライブに連行。 また、GLAYのコピバンでキーボードが居ないからやれと言われたり、大学生でも無いのに大学祭でラルクのコピバンでキーボードやらされたり、ラファの曲を耳コピさせられたり……… 最初の頃はYと仲良くもなかったし、どんな性格かも解らないから連れ回されるまま放置していた。 Yのお陰もあり、知り合う人達も増えたのは確かだ。 地元でバンド関係の知り合いが増えて、俺はあるバンドのスタッフ兼ヘアメイク担当……いや、マルチにこなしていた。 それもあり、皆から絶大の信頼を得てスタッフ依頼まで来る程。 その俺を妬む人がいた。 それがY。 Yの主張は、 ・私のお陰で知り合いになれたのに ・何故、紹介した私を差し置く ・なんで私を頼ってくれない ・私の方が皆に好かれる筈なのに ・チヤホヤされるのは私だ 以上の事らしいです。 結構他にも悪口言ってたらしいですが。 早い話、スタッフになる時にYも同じくスタッフになると言ったのだが全くと言っていい程仕事をしなかった。 いくらボランティアといえ、やらなきゃならない事がある。 それを放棄しながら文句を言っているのだ。
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