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そのライブで彼女2人はバンドマンに食いついていたが、俺は放置した。
もし次のライブに来たとしてもチケが売れるし、流石に痛い事はしないだろうと。
たまたま俺が居たからワッとしただけで次回必ず来るかも限らなかった。
メンバーとメアド交換なりしてたが、それについてはメンバーに下手な事はするなと伝えた。
仕事する中、ライブに来たファン達に囲まれる俺を2人はずっと見ていた。
暫くして、A奴からメルが来る。
その内容が、
『○○の所のバンドメンバー居たでしょ?一緒に遊ぶ事になったんだけど○○も一緒にお願い!』
と言うものだった。
俺は遊ぶ約束したんやと思いながら、しつこく誘うA奴がウザイ為一回だけならと俺は了解した。
A奴とD一、俺と俺がスタしてるバンドのBa担当に以前バンドの元Vo、地元バンド統括してるRが可愛がっている友達Tの6人。
その6人で遊び、ボーリングをした。
元Voは帰宅、5人になるがA奴も時間だからとボーリング途中で帰宅。
残された4人でやっていた。
その後に聞いた話だが、何故彼女達と遊ぶ事になったのか聞いた。
Ba担当のH涙は答えた。
「A奴ちゃん達がずっと遊ぼう遊ぼうってしつこかったんだって。あまりにしつこいから、○○さんが一緒ならいいよって俺等答えたんだよ」
なるほど……。
上手い逃げ方やな。
H涙に、今回はええけど次からは忙しいからと断るようにと伝えた。
何故なら、今回は俺が居て目の届く範囲であったからだ。
時間になり、D一の家が遠い事もあり俺の家に泊める。
その時に色々話をした。
居心地が悪そうだったが、俺かて好きで泊める訳がない。
あのまま放置されてどうするんだ?って話。
やはり、D一はA奴について若干の不満はあるようだ。
学校がどういう所でどういう情況なのか。
そして知り合ったキッカケ。
それ等を聞いた。
俺は大人しくしなくてもいいと言ったが、何も言えないと言う。
自分を殺して何が楽しいのか解らんが、それでいいのかと聞けばこのままでも楽しいと答えた。
俺は呆れたが、D一が言うならそれもいいんだろう。
大人しく従う中に楽しみを見出だしたなら、彼女なりに楽しめば良いと思う。
悲しいのが、俺はもっと世の中には楽しい事があると教えたかったが伝わなかった事だ。
それを知った時、彼女はどうするんだろう??
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